高校2年の春、同じクラスの北条の「美」の虜になった美術部の速水は、彼をモデルに肖像画を描きはじめた。画板を挟み向き合うふたりは親しくなるが、夏休みのある出来事が速水の心を打ち砕き…。『新潮』掲載を単行本化。
「海を覗く」で第55回新潮新人賞を受賞。