名主の書役として暮らすお麓の閑居へ、幼馴染のお菅とお修が転がり込んできた。お麓は安穏の余生を送ろうとしていたが、ある日、お菅が空地で倒れた女と声が出せない少女を見つけてきて…。『パンプキン』連載を加筆・修正。
北海道生まれ。「まるまるの毬」で吉川英治文学新人賞、「心淋し川」で直木賞を受賞。